ところでBCPってなに?

BCPとは「Business continuity plan」の略です。日本語に訳すと「事業継続計画」となります。なぜこれが重要なのでしょうか。注目される背景として、東日本大震災のような大災害がきっかけとなっている部分があります。大きな災害があったときに、その被害を最小限に抑えるような備えやマニュアルができているかどうか、電力各社の対応について非常に論争を呼んだのは記憶にあたらしいところです。昨今の株主は、リスク回避のために、事業者の「万が一の時の行動計画」についても目を光らせはじめています。

法律上の義務はありません

ちなみにBCPは、事業者による努力推奨の事案であり、決して法的な義務や拘束力のない規定です。とはいえ、投資を受けるためには、株主はリスクを回避する必要がありますし、事業者によっては地域との信頼を失わないためにも、細かい部分にまで配慮したマニュアルが必要になるのは当然のことです。先の震災において、いくつかの電力会社は事故時の対応について評判を落としてしまいました。あのようなことが繰り返されないように、日頃からあらゆるケースを想定しておくことが望ましいことは言うまでもないことでしょう。

義務ではないが、債務不履行とみなされるリスクはある

さて、義務ではない事業継続計画なのですが、いざトラブルがあった時に、災害時のマニュアルや特別な燃料確保などの計画が策定されていない場合、「債務不履行」ということで、訴訟を起こされるリスクがあることは忘れてはなりません。法的な拘束力はなくとも、例えば事業者に「従業員を事故で死なせてしまった場合のケースについて、なにも規定がなかった」という主張がなされれば、裁判所がそれを債務不履行とみなすリスクは非常に高いといえます。気をつけましょう。

BCP対策とは、自然災害など企業が緊急事態に遭遇した場合、資産の損害を最小限に抑え、早期復旧をなすため、平常時行う活動や緊急時の事業継続法を取り決めておく計画のことです。